バージョン635/636でのトラブル

バージョン635/636でのトラブルは今までにない大きなインパクトを与えるものだった。それは基本機能である自動保存と自動記入ができないという事体に陥る可能性があるものだからだ。単にリリース前のチェックが不十分だったというだけで片付けられる問題なのだろうか。

つまり同製品の過去のリリースを見てみると正式リリース前にはおおかた十分なベータテストをした後に出荷しており、今回の件については何か特別な事情があったのではないかと推測されるのである。当サイトではこの特別な事情について総力取材を行い関係者の協力のもと事件発生の流れについて次のような仮説を立てた。

1.基本機能に関する何か大きな変更を加えた。
2.上記変更にかかわるコードにWindowsの各国語バージョンに依存する部分があった。
3.欧米版のWindowsでのテストが中心で日本語版Windows上でのテストが不十分だった。

ここで、結局リリース前のチェックが不十分だったという結論にしてもいいが、それでは話は全然面白くない。私の興味を引くのはむしろ1番の「基本機能に関する何か大きな変更」の部分だ。なぜ今、成熟期に入ったと思われるRoboFormの基本機能の何かに変更を加えたのか?

この点に関して取材を進めてみるとRoboFormの基本機能に大変重要な要素が盛り込まれるらしいことが分かった。それは同社がニュースリリースとして発表を行うほどの価値のある内容らしいのだ。そしてその機能の実現によりRoboFormが企業向けの、あるソリューションとしての価値を大きく高めることができるというものである。

ここで具体的な内容をお話できないのは残念だが、ある種コロンブスの卵のような話であり、ニュースリリースとして発表があったあと、それなりの反響があるのではないかと考える次第である。