ドアノブ

彼はブログの中でまさにRoboFormが目指すところを的確に表現している。RoboFormはさり気なくそこにいて、きちんとその機能を果たす。ユーザとのインタラクションは必要最小限にとどめ、あたかもそこにいないかのように”存在”する。それがRoboFormの目指すところであり、目指すべきところなのだ。

部屋に入る時あるいは出る時、果たしてあなたはドアノブに気をとめているだろうか? おそらく気をとめたりはしないだろう。なぜならドアノブの操作は無意識のうちに行われているからである。ドアノブを使う行動は単純なものでかつ頻繁に行なうものなので意識せずとも行うことができるのである(日常的で自動、意識を必要としないもの)。

移ろう時代の中でも、そんなドアノブのようなソフトウェアがあるものだ。それはまるで空気のようにその存在すら忘れてしまうようなソフトウェアだ。ロボフォームは私にとってそのようなソフトウェアである。ロボフォームはIEやその他のブラウザのプラグインとして機能し、一度訪れたサイトのログイン情報を記憶してくれる。次回そのサイトを訪れるときにはロボフォームがあなたに代わってログイン名やパスワードを記入してくれるのだ。

この手のソフトウェアをいろいろと試したが、いまのところロボフォームが最も良い。2番目に良いのは Bagusoft社のPassword Safe 3.0 だが1番には程遠い。ロボフォームの機能の詳細についてここでは立ち入らないが簡単に言えば次のようになる。”もしあなたが日々のネットサーフィンの邪魔にならないようなパスワード管理ソフトを捜しているのなら、これはあなたのためのものだ。”インストールして使ってみれば、それはちょうどドアノブのように、そこにあることさえ忘れてしまうかもしれない。

(原文はこちら: http://hypercubed.blogspot.com/2005/05/roboform-is-like-doorknob.html