Roboform for iPhone

iPhone用のロボフォームについては2009年9月にアップル社のAPP Storeへの申請を終えているということで、そろそろ公開になるかなと、思っていたところ、先日正式リリースとなったようだ。以下のiTuneストアにて無料でダウンロード可能だ。

‎RoboForm Password Manager on the App Store

私はiPhoneは持っていないのでiPod Touchで早々にダウンロードして使ってみた。現状のiPhoneロボフォームは通常のWindows用のロボフォームとは以下の点で異なる。(2009年10月現在)

1. ロボフォームがウェブページのラウンチャとして位置づけられている。
2. ログイン帳、プロフィール、メモなどの使用、閲覧のみで作成や編集はできない。
3. Roboform Online のアカウントが必要。(アカウントは誰でも無料で取得可能)
4. 無料版のみで、有料版はない。

各項目について少し個別にコメントしてみたい。

1. ロボフォームがウェブページのラウンチャとして位置づけられている。

Windows用のロボフォームではウェブページのラウンチャとしての使い方とツールバーからのフォームフィラーとしての使い方が可能であるが、iPhoneロボフォームではウェブページラウンチャとしての使い方となる。具体的にはiPhoneからロボフォームを起動して、そこからログイン帳を選択してウェブページを開くという流れだ。ブラウザを開いておいてツールバーからフォーム記入を行うという風にはなっていない。つまりiPhoneロボフォームはログインが必要なページへのラウンチャと言える。

2. ログイン帳、プロフィール、メモなどの使用、閲覧のみで作成や編集はできない。

これらの作成や編集はWindowsロボフォームによって行われることが前提となっている。つまりiPhoneロボフォームWindowsロボフォームで作成したデータをiPhoneで利用するためのものである。その意味では従来のPalmロボフォームPPCロボフォームと同じ系統になる。

3. Roboform Online のアカウントが必要。(アカウントは誰でも無料で取得可能)

前述の通りデータはWindowsロボフォームで作成されたものを使うことになるが、このデータの取得の仕組みにRoboform Onlineが登場する。オンライン上にロボフォームのデータを保管しておけば、iPhoneロボフォームでそこからデータを取得して利用できるという仕組みだ。

4. 無料版のみで、有料版はない。

iPhoneロボフォームは現在無料版のみで有料版はない。開発元ではWindowsロボフォームの価値を高めるためのものと位置づけている可能性が高いと思われる。


ここのところロボフォームに関しては新しい動きが次々に顕在化している。iPhoneロボフォームGoogleローム対応のアルファ版公開、Opera等非対応ブラウザでも利用可能なブックマークレットMac対応の計画をアナウンス等々。ロボフォームの最初のリリースが1999年ということを考えると、当時からのPC環境、インターネット環境の変化は著しくい。11年目のロボフォームはこれらの環境の変化に対応して、今一段の進化を成し遂げようとしているのかもしれない。